2015年度の若竹会理事会が、6月27日(土)午後2時半から4時半まで、富士高校の書道室で開かれた。代理含む理事32人、役員・事務局10人、先生方4人の計46人が参加した。決算、予算や新役員の承認といった通常の手続き案件だけでなく、会計、名簿、創立100周年、理事ネットワークの整備など、多くの懸案について役員会から説明があり、各理事と活発な意見交換があった。

冒頭、須知正度会長が挨拶。「本日は、卒業されたばかりの67回、そして65回、64回の理事も出席してくれた。そのほかにも、多数の理事が出席してくれたが、連絡がなかなかとれない理事もいる。若竹会の役員と理事、理事と会員を結ぶネットワークが若竹会の活動には不可欠で、 そうした、いわばインフラを構築する作業を地道にやっていきたい」と語った。

続いて若竹会名誉会長でもある上野校長が「伝統を生かしながらも、新しい学校作りが進んでいる。同窓会からは中学生を対象にした講演会をはじめ、絶大な支援をいただいている。 熱烈なファンクラブを大事にしていきたい」と挨拶した。
議事ではまず、役員の交代があった。副会長の落合惠子さん(高校27回卒)が幹事(会報若竹及びホームページ編集、役員会事務局担当)となり、後任に上瀧守さん(高校22回卒)が就任。会計監査の秋元公彦さん(高校24回卒)が退任し、後任に田端洋子さん(高校22回卒)が就いた。
2015年度の役員の布陣は以下の通り。
会長 須知 正度(高校18回卒)
副会長 小森 杜喜子(高校18回卒)
副会長 上瀧 守(高校22回卒)
会計 前田 和子(高校18回卒)
会計 鈴木 眞理(高校27回卒)
会計監査 田端 洋子(高校22回卒)
会計監査 榊原 和加子(高校27回卒)
役員とは別に、若竹会は、活動に必要な人材を若竹会会員の中から選び、「幹事」として委嘱している。今年度の幹事は落合惠子、相川浩之の二人(ともに27回卒、役員会事務局、ホームページ、会報「若竹」編集担当)。
若竹会事務局は、引き続き岩越はるみさん(29回)が担当する。
会計報告では、須知会長が、「新会員会費だけでは毎年の収入を賄えないが、当面、不足分は若竹会協力基金会計で賄う。新年度から若竹会入会金を引き上げるとの先生方の提案もあったが、それ以外に、卒業生全体から徴収、寄付を募るなど、様々な選択肢があり、今後、記念事業の寄付の検討と合わせ、100周年事業検討委員会で議論し、次の理事会に諮る」と説明した。

名簿管理に関しては、名簿管理や会報「若竹」の発行・発送を委託しているサラトの岡部克巳、杉田哲也両氏に出席してもらい、説明を聞いた。要点は次の通り。
・サーバー内で管理している氏名、住所、勤務先等のデータは、バラバラのファイルとして管理しているため、悪意ある人間がアクセスしてコピーしようとしても意味のある住所データとして再構成ができないようになっている。
・データサーバーはインターネットと接続しておらず、ネットを経由した外部からのアクセスは不可能。
・全社員のアクセスログ、作業履歴をとっており、複数の人間でアクセスを管理。
・システムも自社で開発したので、外部のエンジニアがデータを持ち出す心配もない。
また、紙の名簿の発行についても「5年に1度のペースで発行しているが、発行の際に調査はがきを出し、内容や、載せてもいいデータの確認をしてから個人情報を掲載している」との説明があった。
関連して、役員会事務局(相川)から以下の説明があった。
・会報「若竹」が届かない「住所不明者」のリストを今年、サラトからもらったので、各期の理事に渡す。
・会員情報はデータベースがあり、そのなかの一部の情報を紙の名簿として発行している。もとのデータについては、職種、クラブ活動、メールアドレスなど、若竹会の今後の活動に役立ちそうな情報もサラトに集めてもらう方向で調整する。
理事から「各期がわからない卒業生の情報を逆に教えてもらえないのか」と質問があったが、「その必要はあると思うが、その体制ができていないので、今後、どんな形で、各期と若竹会が卒業生のデータ入手で協力できるか考えていきたい」と役員会事務局が回答した。
100周年事業検討委員会に関しては、22期の理事で、今回副会長に就任した上瀧守・母校創立100周年事業準備委員会委員長から以下のような報告があった。
・4月25日に開催。設置要綱(目的①創立100周年をどう位置づけ、どう祝うか②どのような記念事業を実施するか③各種記念事業を実施するために、ヒト、モノ、カネをどう調えるか④創立100周年を機に同窓会組織「若竹会」の体制をどのように改革するか−−など)を了承。委員長に上瀧氏を選任。
・学校側の行事と連携すること、実施事業やイベント、募金などについて議論した。
・次回は9月26日開催。100周年事業のコンセプト、位置づけの明確化、イベント等の案、その担当者について話し合う予定。

この後、全理事に、自己紹介の後、1人1分程度で100周年記念事業に関連した発言を求めた。
主な意見は次の通り。
・1)第五の校歌と富士高校歌をつなぐ2)映像アーカイブス3)歌舞伎町の弁天様のところが第五発祥の地=碑を建てる4)第五の校舎は瀟洒な校舎だったので、モノクロ写真をカラー化してみたい(23回、増山)
・同期会をやったばかり。映像、音楽をふんだんに使った。演出面で協力できる(31回、長)
・若竹会の教材室に「手作りの卒業アルバム」などお宝資料がたくさん眠っているので、それをぜひ発掘してもらいたい(23回、反中)
・資料は散逸する前にできる限り整理し、大切な資料はデジタル化したらどうか(22回、衛藤)
・在校生とも連携できるイベントはできないか。現役とのつながりを大事にしたい(26回、安倍)
・幅広い年代に参加を求める(41回、渡邊)
・記念事業の一つとして募金活動をしてはどうか(8回、伊藤)
・在校生と卒業生の連携イベントの開催、クラブ活動、同好会なども絡めたい(32回、吉田)
・100周年を機に、母校に関する知識を深めたい(67回、富樫)
・何かしら形に残る記念品を残したい。たとえば、ボールペン、シャープペンなどの文房具(64回、三神)
・還暦同期会でフォークダンスをした。そんな企画もいいのでは(24回、秋元)
・毎年同期会をやる脂ののった世代なので、実行部隊として我々の代は役に立てるのでは(34回、前田)
・昔は個人情報のやり取りがうるさくなかったので、卒業生のデータは容易に集められたが、いまは難しい。若い世代は、しっかり同期の連絡先をつかんでおいたほうがいい(12回、松尾)
・若竹会の90周年の記念パーティーは、前年に同期会があったこともマイナスに作用し、出席がわずかだった。早めに参加したいという気分を醸成すべき(20回、小山)
・100周年の記念品はボールペンより「しおり」がいいのではないか。減らないし、忘れた頃に本の間に挟んであるのが見つかったりしていい(65回、金川)
・隣接する佼成病院跡地を購入して、会館を建てたらどうか(50回、加藤)
最後に、須知会長が改めて「理事制度の活性化がいまの最大の課題。卒業時に決まった理事は個々人の事情で続けられない人もいると思う。臨機応変に新しい理事を選出してほしい」と訴えた。また、今春、卒業したばかりの新理事(67回)との懇親会を初めて開いたことを明らかにし、「これからはあるまとまった年代ごとにこうした会を開いてもいいかもしれない」と語った。そして、「理事のネットワークをメーリングリストで作る。これからは1年に1度でなく、随時情報交換ができるようにしたい」と結んだ。
(高校27回卒・相川浩之)